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Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか?マイマップの手順と、使える範囲の見極め方

更新日:

2026/10/7

作成日:

2026/10/7

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか?マイマップの手順と、使える範囲の見極め方

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか?マイマップの手順と、使える範囲の見極め方

担当エリアの顧客や訪問先を、地図の上で一覧できる状態にしたいとお考えでしょうか。
エクセルの住所一覧では全体像を捉えにくいですが、地図上にプロットすることでわかりやすく、外回りや訪問をする際にも扱いやすくなります。

Googleマップにはマイマップという無料の機能があり、顧客リストをそのまま取り込んで地図上のピンに変えることができます。

Googleマップで顧客マッピングを実際にどう行うのか、何件まで載せられるのか、そして外回り営業で使い続けようとしたときにどこで詰まるのかを、順を追って整理していきます。

>> 訪問営業に特化したマップアプリFuroshiki(フロシキ)について詳しく知る

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか

Googleマップの顧客マッピングとは、マイマップ機能を使って顧客の住所を地図上のピンとして一括表示する方法です。

Googleマップはもちろん、マイマップ機能も無料で利用することができます。 専用のツールを契約しなくても、手元の顧客リストがあれば今日から利用することが可能です。では、実際にはどこまでのことができるのでしょうか。

マイマップでできることは、大きく次の3つになります。

できること

内容

住所の一括マッピング

エクセルやスプレッドシートの住所列を読み込ませると、ピンがまとめて立ちます。1件ずつ検索して登録する必要はありません。

属性ごとの色分け

顧客ランクや担当者といった列の値を基準に、ピンの色とアイコンを自動で振り分けることができます。

チームでの共有

作成した地図にリンクで共有の設定をかければ、他のメンバーも同じ地図を見ることができます。

一方で、Googleマップはあくまで地図のツールであり、営業や顧客管理のツールではないため、できないこともはっきりしています。この点は後の章で整理していきたいと思います。

関連記事:
訪問営業とは?訪問販売との違い・メリット・進め方の完全ガイド

Googleマイマップで顧客をマッピングする6ステップ

Googleマイマップでの顧客マッピングは、顧客リストの準備・地図の作成・ファイルのインポート・列の割り当て・色分け・共有という6つのステップで完了します。

では、順番に見ていきましょう。最もつまずきやすいポイントは4つ目の列の割り当てなので、そこは詳しく触れていきます。

Googleマイマップで顧客をマッピングする6つのステップ
  1. 顧客リストをエクセルなどの表計算ファイルで用意します。 必須なのは住所の列だけです。あわせて会社名、顧客ランクやステータス、担当者名、最終訪問日といった列をデータとして入れておくと、あとの色分けで使えるようになります。ファイル形式はエクセル、CSV、Googleスプレッドシートのいずれでも読み込ませることができます。

  2. マイマップで新しい地図を作成します。 Googleアカウントにログインした状態で、ブラウザで google.com/maps/d を開き、新しい地図を作成します。

  3. 顧客リストのファイルをインポートします。 レイヤの中にあるインポートを選び、用意したファイルを指定します。1回のインポートで2,000行まで読み込むことができます。

  4. 目印の位置とタイトルに使う列を割り当てます。 位置の決定に使う列として住所の列を選び、ピンに表示する名前として会社名の列を選びます。ここでの選択を誤るとピンが立たないため、手順の中では最も注意が必要なところです。

  5. ピンの色分けをします。 スタイルの設定から場所のグループ化方法を選びます。「データ列別」のスタイルを選ぶと、指定した列の値ごとにピンの色とアイコンが自動で振り分けられます。

  6. 共有の設定をしてチームに配ります。 共有からリンクを知っている全員、あるいは特定のメンバーを指定します。編集権限を渡すかどうかもここで決めます。

もしうまくピンが立たない場合は、住所の書き方を見直してみてください。建物名や部屋番号を外すと、位置が特定されやすくなります。 また、番地の表記がハイフンでそろっていないリストもうまくピンが表示されないことがあります。

なお、ピンの色分けは1件ずつ手作業で設定する必要はありません。 色分けの設定には均一スタイル、続き番号、個別スタイル、データ列別のスタイルという4つの方法があり、このうち「データ列別」のスタイルを使えば、顧客ランクやステータス、担当者といった列の値に応じて自動でピンが色分けされます。

上記のステップを通じて、手元のリストが地図上にきれいに表示されるようになったと思います。
次章では、マイマップで実現可能なことを整理していきましょう。

関連記事:
営業管理とは?目的・項目・進め方と効率化の方法を完全ガイド

Googleマイマップでできること

Googleマイマップでできることを大別すると、ピンの色分け、アイコンの変更、メモと写真の添付、レイヤによる分類、リンクでの共有、2地点間の経路表示の6つです。

それぞれ営業の業務でどう使えるのかをみてみましょう。

できること

営業での使い方

補足

ピンの色分け

顧客ランクや担当者で塗り分ける

データ列別のスタイルで自動化できる

アイコンの変更

業種や進捗の段階を記号で見分ける

アイコンは一覧から選ぶ形式

メモと写真の添付

ピンに補足情報を残す

1件ずつ手で入力する

レイヤによる分類

担当エリアや年度で地図を分ける

1地図に10レイヤまで

リンクでの共有

チーム全員が同じ地図を見る

編集権限の付与も選べる

2地点間の経路表示

訪問先までの道順を確認する

複数訪問先の最適な順番は出ない

ピンの色分けやレイヤの使い分けをうまく行うことで、効率的に顧客状態の把握をすることができるようになります。 例えば、顧客のステータスごとにピンの色分けを行うことで、進捗していない案件をわかりやすく可視化することができます。また、担当者ごとにレイヤを分けておくと、チェックボックスを操作するだけで特定の担当者の訪問先だけを表示させることができます。

マネージャーの方は、上記のような形でフォローに入るべき案件の判断ができたり、訪問エリアの重なりや空白を見つけることができるようになるのです。

ピンにはメモを残したりと写真の添付ができ、案件の詳細を記録することができます。一方でこれらは、一括インポートができないため1件ずつ手作業で入力する必要があります。また、各ピンに残せるメモは1つだけのため活動記録などを蓄積していくような使い方はできません。

Googleマイマップでできること、できないこと

関連記事:
【訪問営業地図アプリ】訪問営業を効率化する地図アプリの選び方と活用法

Googleマイマップのピン数の上限

Googleマイマップではどの程度情報を登録することができるのでしょうか。その上限は、1レイヤあたり2,000件、1地図あたり10レイヤ、つまり1つの地図において全体で最大10,000件までピンを登録することができます。また1回のインポートで読み込めるのは2,000行までになります。

項目

上限

1レイヤあたりの要素数

2,000

1地図あたりのレイヤ数

10

1地図あたりの要素数の合計

10,000

1回のインポートの行数

2,000行

ファイルサイズ(KML/KMZ)

5MB

ファイルサイズ(その他の形式)

40MB

レイヤを分けることで10,000件までピンを立てられるため、一定の顧客数の組織であれば十分対応が可能です。例えば5,000件の顧客リストがある場合でも、2,000件ずつ3回に分けてインポートすれば1つの地図に収まります。 

ただし、10,000件を超える場合は地図そのものを分けることになります。地図が分かれてしまうと全体を1画面で見渡せなくなるため、運用には手間が生じてしまいます。

外回り営業で使うと、どこで詰まるか

みなさまの組織でも、地図を作ったところまでは良かったものの、その後更新されずに放置されたという経験があるのではないでしょうか。Googleマイマップを営業で使い続けようとすると、どうしても限界が生じてしまうところがあります。

Googleマイマップを営業で使う際の注意点

スマホから書き込めない

Googleマイマップは現場の担当者が、スマホから地図に書き込めません。 これは運用上最も大きな制約になります。スマートフォンのGoogleマップアプリでは、マイマップの閲覧はできますが、作成や編集はできない仕様になっているのです。編集を行うのははブラウザ版のみで、PCでの操作が前提になっています。訪問先で気づいたことがあっても、その場でマイマップのメモに残すことはできません。

地図の更新作業が面倒

新しい顧客が増えたり、あるいは住所が変更になった際には地図に登録し直す必要があります。これも上記同様でスマホでの登録や編集ができないため、PCでの操作が前提になります。この作業を怠ってしまうと気づけば実態とずれた地図になってしまいます。

訪問記録が蓄積できない

前章でも簡単に触れましたが、Googleマイマップが持てるのは、ピンの位置とそこに紐づく属性情報までです。誰がいつ訪問して何を話したか、という時系列の記録を持つ設計にはなっていません。つまり「どこに顧客がいるか」はわかるものの「どこに行ったか「最近どこに行けていないか」などの営業活動状況までを把握することは難しくなります。

個人のGoogleアカウントに顧客情報が置かれる

Google マイマップは作成者のアカウントに紐づきます。作成した担当者が異動や退職をしたときに、その地図をどう引き継ぐのかをあらかじめ決めておかないと、顧客リストごと取り出せなくなる事態が起こりかねません。

これら4つに共通しているのは、Googleマイマップが「作って見るための地図」であって、「現場が書き込んで運用していくもの」ではないという点です。顧客の分布を一度把握したい、という目的であれば十分に機能しますが、日々の営業活動の記録を積み重ねていく設計にはなっていない点には注意が必要です。

関連記事:
【外回り・訪問営業を効率化】営業管理におすすめのツール・アプリ10選!利用料や使いやすさ、機能の充実度など徹底比較

営業用の地図に必要な4つの条件

営業で地図を使い続けるには、現場担当者がその場で入力できること・訪問活動の履歴が残ること・顧客情報と簡単に紐づくこと・情報が組織の資産として残ることの4つが必要になります。

では、自社の目的がGoogkeマイマップの範囲に収まるかどうかを確かめてみましょう。

条件

確認する質問

Googleマイマップで満たせるか

現場がその場で入力できる

訪問直後にスマホから記録を残せるか

満たせない(閲覧のみ)

訪問の履歴が残る

誰がいつ行ったかを時系列で追えるか

満たせない

顧客情報と紐づく

ピンから商談の経緯を引き出せるか

一部(手入力のメモまで)

組織の資産として残る

担当者が代わっても引き継げるか

条件つき(アカウント管理が必要)

 上記の4つとも不要であれば、Googleマイマップで十分運用が可能だと思います。 顧客の分布を把握したい、エリアの偏りを確認したい、という目的は無料の範囲で満たすことができます。

ただし1つでも必要であれば、別の仕組みを検討する必要もあります。特にこれから継続的に顧客情報を蓄積していきたい、日報や活動記録も兼ねたいと考えている場合にはGoogleマイマップでは仕様上対応ができません。ここは工夫や運用でカバーできる部分ではないため、最初に確認しておくことをおすすめします。

関連ページ:
営業日報とは?記載項目・例文と形骸化させない運用の完全ガイド

営業組織で活用できる地図ベースの営業支援アプリ「Furoshiki」

外回りや訪問営業が主体となっている営業組織において有用なのが地図ベースの営業支援アプリです。これはつまりGoogleマップのように顧客を地図上にピンを立てて可視化しながら、かつ訪問記録や顧客情報を蓄積することができるツールです。

現場で使うことを想定してスマホアプリでの利用が前提となっていることが多く、操作画面がわかりやすいため、現場担当者にとっても業務効率化や導入メリットを感じてもらいやすく、継続的な運用が可能になります。管理者にとっても担当者が入力した情報がリアルタイムで共有され、進捗状況や活動状況の管理、目標管理を行うことができます。

では、実際の画面ではどう見えるのでしょうか。地図ベースの営業支援アプリFuroshikiの画面で、具体的に確認していきます。

顧客を色分けしてマッピング

顧客情報を、地図上にピンとして立てることができます。タグを自由に作れるため、顧客の属性などによってピンの色で分けてみることができます。またその他蓄積された情報によって絞り込みを行うこともできるため、Googleマップよりさらに柔軟に状況に応じてピンの表示をさせることができます。

また「○日以上未訪問」などの条件で自動抽出することも可能です、地図上でピンの色・種類によって対応状況が一目で把握でき、効率的な訪問計画を立てて行動することができるようになります。

訪問記録は現場で入力完結

入力はすべてスマホで完結させることができます。訪問直後の記憶が新鮮な状態で活動記録を残すことができるため、会話した時に出てきた言葉など細かい情報を漏れなく記録することができます。入力内容を選択肢から選ぶ形式や自由記述を組み合わせ、現場担当者にとって負荷の少ない運用を実現することができます。また訪問するたびに記録を重ねることができるため、一つの顧客に対して時系列での状況も残るようになります。

選択肢は自社で定義できるため、自社の営業活動に合わせて情報を残すことができます。

必要な顧客情報を蓄積

立てたピンには、会社名だけでなく担当者名、電話番号、自由記述のメモ、写真を残すことができます。ただ活動記録をその都度残すだけではなく、自社の効果的な営業のために確認すべき項目を持たせていくことができます。予算、検討タイミング、決裁者、競合の接触状況など必要な入力欄を作ることで、営業担当者に意識づけを行い、効果的な営業活動を後押しすることができます。

もちろんこれらの顧客情報でもピンの絞り込みを行うことができるため、マネージャーの方にとっては、どこにフォローに入るべきかなどを判断しやすくなります。

>> 訪問営業に特化したマップアプリFuroshiki(フロシキ)について詳しく知る

まとめ

Googleマップおよびマイマップは、顧客の分布を地図で把握するという目的に対しては、無料で十分に応えてくれるツールです。顧客リストさえあれば、インポートと列の割り当てだけでピンが立ち、データ列別のスタイルを使えば色分けも自動で終わります。

一方で、営業組織で利用する場合にはあらかじめ目的を整理しておくことが重要です。営業組織にとって重要な訪問記録や顧客情報の蓄積、そして管理をしたい場合にはGoogleマップだけでは完結できないため、Googleマップとエクセルなどのツールを併用するか、地図ベースの営業支援アプリの導入を検討する必要があります。

Furoshikiは、訪問先を地図上のピンとして立てることができ、現場担当者がスマホからその場で訪問記録を残せる地図ベースの営業支援アプリです。

Googleマップマイマップで試してみて手応えがあった方ほど、次の段階として比較しやすい仕組みになっています。導入事例や機能の詳細は、ぜひ資料にてご確認ください。

よくある質問

Googleマップで顧客管理はできますか。

Googleマップのマイマップでは、顧客の住所をピンで表示し、色分けや共有ができます。ただし訪問履歴を記録する機能はないため、顧客管理そのものには向きません。

マイマップは何件までピンを立てられますか。

マイマップは1レイヤあたり2,000件、1地図あたり10レイヤまでで、合計は10,000件です。1回のインポートで読み込めるのは2,000行までです。

マイマップはスマホで編集できますか。

スマートフォンのGoogleマップアプリでは、マイマップの閲覧はできますが編集はできません。作成と編集はブラウザ版、つまりパソコンでの操作が前提になっています。

顧客リストから地図にマッピングするにはどうすればよいですか。

住所の列を含む表計算ファイルを用意し、マイマップでインポートしてから、位置の決定に使う列として住所の列を割り当てます。あわせてピンに表示する名前として会社名の列を指定すると、地図上で区別しやすくなります。ピンが立たない場合は住所の書き方が原因であることが多いため、都道府県から順に書き、建物名や部屋番号を外して再度読み込ませてみてください。形式はエクセル、CSV、Googleスプレッドシートのいずれでも対応しています。

マイマップと営業支援アプリの違いは何ですか。

設計の前提が違います。マイマップは作成した地図を見るための仕組みで、編集はパソコンからに限られ、訪問の履歴を時系列で持つ設計にはなっていません。営業支援アプリは現場の担当者がスマートフォンから入力することを前提としており、訪問の記録がピンに積み上がっていきます。顧客の分布を一度把握したいという目的であればマイマップで足りますが、日々の活動を記録して次の行動を決める材料にしたい場合は、営業支援アプリのほうが適しています。

山﨑 祐輝

全国に販売網を持つ商社の営業組織で、大手CRM/SFAツールの導入を経験。既存の営業支援ツールが外回り営業の現場に最適化されていないという課題をきっかけに、株式会社DonDotを創業。外回り営業向けアプリ「Furoshiki(フロシキ)」を企画・開発している。プロパンブタンニュースやリフォーム産業新聞などの専門メディアにも取り上げられている。

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2026/10/7

  • 営業DX

  • 地図アプリ

  • 営業ツール

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか?マイマップの手順と、使える範囲の見極め方

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか?マイマップの手順と、使える範囲の見極め方

担当エリアの顧客や訪問先を、地図の上で一覧できる状態にしたいとお考えでしょうか。
エクセルの住所一覧では全体像を捉えにくいですが、地図上にプロットすることでわかりやすく、外回りや訪問をする際にも扱いやすくなります。

Googleマップにはマイマップという無料の機能があり、顧客リストをそのまま取り込んで地図上のピンに変えることができます。

Googleマップで顧客マッピングを実際にどう行うのか、何件まで載せられるのか、そして外回り営業で使い続けようとしたときにどこで詰まるのかを、順を追って整理していきます。

>> 訪問営業に特化したマップアプリFuroshiki(フロシキ)について詳しく知る

Googleマップで営業の顧客マッピングはできるか

Googleマップの顧客マッピングとは、マイマップ機能を使って顧客の住所を地図上のピンとして一括表示する方法です。

Googleマップはもちろん、マイマップ機能も無料で利用することができます。 専用のツールを契約しなくても、手元の顧客リストがあれば今日から利用することが可能です。では、実際にはどこまでのことができるのでしょうか。

マイマップでできることは、大きく次の3つになります。

できること

内容

住所の一括マッピング

エクセルやスプレッドシートの住所列を読み込ませると、ピンがまとめて立ちます。1件ずつ検索して登録する必要はありません。

属性ごとの色分け

顧客ランクや担当者といった列の値を基準に、ピンの色とアイコンを自動で振り分けることができます。

チームでの共有

作成した地図にリンクで共有の設定をかければ、他のメンバーも同じ地図を見ることができます。

一方で、Googleマップはあくまで地図のツールであり、営業や顧客管理のツールではないため、できないこともはっきりしています。この点は後の章で整理していきたいと思います。

関連記事:
訪問営業とは?訪問販売との違い・メリット・進め方の完全ガイド

Googleマイマップで顧客をマッピングする6ステップ

Googleマイマップでの顧客マッピングは、顧客リストの準備・地図の作成・ファイルのインポート・列の割り当て・色分け・共有という6つのステップで完了します。

では、順番に見ていきましょう。最もつまずきやすいポイントは4つ目の列の割り当てなので、そこは詳しく触れていきます。

Googleマイマップで顧客をマッピングする6つのステップ
  1. 顧客リストをエクセルなどの表計算ファイルで用意します。 必須なのは住所の列だけです。あわせて会社名、顧客ランクやステータス、担当者名、最終訪問日といった列をデータとして入れておくと、あとの色分けで使えるようになります。ファイル形式はエクセル、CSV、Googleスプレッドシートのいずれでも読み込ませることができます。

  2. マイマップで新しい地図を作成します。 Googleアカウントにログインした状態で、ブラウザで google.com/maps/d を開き、新しい地図を作成します。

  3. 顧客リストのファイルをインポートします。 レイヤの中にあるインポートを選び、用意したファイルを指定します。1回のインポートで2,000行まで読み込むことができます。

  4. 目印の位置とタイトルに使う列を割り当てます。 位置の決定に使う列として住所の列を選び、ピンに表示する名前として会社名の列を選びます。ここでの選択を誤るとピンが立たないため、手順の中では最も注意が必要なところです。

  5. ピンの色分けをします。 スタイルの設定から場所のグループ化方法を選びます。「データ列別」のスタイルを選ぶと、指定した列の値ごとにピンの色とアイコンが自動で振り分けられます。

  6. 共有の設定をしてチームに配ります。 共有からリンクを知っている全員、あるいは特定のメンバーを指定します。編集権限を渡すかどうかもここで決めます。

もしうまくピンが立たない場合は、住所の書き方を見直してみてください。建物名や部屋番号を外すと、位置が特定されやすくなります。 また、番地の表記がハイフンでそろっていないリストもうまくピンが表示されないことがあります。

なお、ピンの色分けは1件ずつ手作業で設定する必要はありません。 色分けの設定には均一スタイル、続き番号、個別スタイル、データ列別のスタイルという4つの方法があり、このうち「データ列別」のスタイルを使えば、顧客ランクやステータス、担当者といった列の値に応じて自動でピンが色分けされます。

上記のステップを通じて、手元のリストが地図上にきれいに表示されるようになったと思います。
次章では、マイマップで実現可能なことを整理していきましょう。

関連記事:
営業管理とは?目的・項目・進め方と効率化の方法を完全ガイド

Googleマイマップでできること

Googleマイマップでできることを大別すると、ピンの色分け、アイコンの変更、メモと写真の添付、レイヤによる分類、リンクでの共有、2地点間の経路表示の6つです。

それぞれ営業の業務でどう使えるのかをみてみましょう。

できること

営業での使い方

補足

ピンの色分け

顧客ランクや担当者で塗り分ける

データ列別のスタイルで自動化できる

アイコンの変更

業種や進捗の段階を記号で見分ける

アイコンは一覧から選ぶ形式

メモと写真の添付

ピンに補足情報を残す

1件ずつ手で入力する

レイヤによる分類

担当エリアや年度で地図を分ける

1地図に10レイヤまで

リンクでの共有

チーム全員が同じ地図を見る

編集権限の付与も選べる

2地点間の経路表示

訪問先までの道順を確認する

複数訪問先の最適な順番は出ない

ピンの色分けやレイヤの使い分けをうまく行うことで、効率的に顧客状態の把握をすることができるようになります。 例えば、顧客のステータスごとにピンの色分けを行うことで、進捗していない案件をわかりやすく可視化することができます。また、担当者ごとにレイヤを分けておくと、チェックボックスを操作するだけで特定の担当者の訪問先だけを表示させることができます。

マネージャーの方は、上記のような形でフォローに入るべき案件の判断ができたり、訪問エリアの重なりや空白を見つけることができるようになるのです。

ピンにはメモを残したりと写真の添付ができ、案件の詳細を記録することができます。一方でこれらは、一括インポートができないため1件ずつ手作業で入力する必要があります。また、各ピンに残せるメモは1つだけのため活動記録などを蓄積していくような使い方はできません。

Googleマイマップでできること、できないこと

関連記事:
【訪問営業地図アプリ】訪問営業を効率化する地図アプリの選び方と活用法

Googleマイマップのピン数の上限

Googleマイマップではどの程度情報を登録することができるのでしょうか。その上限は、1レイヤあたり2,000件、1地図あたり10レイヤ、つまり1つの地図において全体で最大10,000件までピンを登録することができます。また1回のインポートで読み込めるのは2,000行までになります。

項目

上限

1レイヤあたりの要素数

2,000

1地図あたりのレイヤ数

10

1地図あたりの要素数の合計

10,000

1回のインポートの行数

2,000行

ファイルサイズ(KML/KMZ)

5MB

ファイルサイズ(その他の形式)

40MB

レイヤを分けることで10,000件までピンを立てられるため、一定の顧客数の組織であれば十分対応が可能です。例えば5,000件の顧客リストがある場合でも、2,000件ずつ3回に分けてインポートすれば1つの地図に収まります。 

ただし、10,000件を超える場合は地図そのものを分けることになります。地図が分かれてしまうと全体を1画面で見渡せなくなるため、運用には手間が生じてしまいます。

外回り営業で使うと、どこで詰まるか

みなさまの組織でも、地図を作ったところまでは良かったものの、その後更新されずに放置されたという経験があるのではないでしょうか。Googleマイマップを営業で使い続けようとすると、どうしても限界が生じてしまうところがあります。

Googleマイマップを営業で使う際の注意点

スマホから書き込めない

Googleマイマップは現場の担当者が、スマホから地図に書き込めません。 これは運用上最も大きな制約になります。スマートフォンのGoogleマップアプリでは、マイマップの閲覧はできますが、作成や編集はできない仕様になっているのです。編集を行うのははブラウザ版のみで、PCでの操作が前提になっています。訪問先で気づいたことがあっても、その場でマイマップのメモに残すことはできません。

地図の更新作業が面倒

新しい顧客が増えたり、あるいは住所が変更になった際には地図に登録し直す必要があります。これも上記同様でスマホでの登録や編集ができないため、PCでの操作が前提になります。この作業を怠ってしまうと気づけば実態とずれた地図になってしまいます。

訪問記録が蓄積できない

前章でも簡単に触れましたが、Googleマイマップが持てるのは、ピンの位置とそこに紐づく属性情報までです。誰がいつ訪問して何を話したか、という時系列の記録を持つ設計にはなっていません。つまり「どこに顧客がいるか」はわかるものの「どこに行ったか「最近どこに行けていないか」などの営業活動状況までを把握することは難しくなります。

個人のGoogleアカウントに顧客情報が置かれる

Google マイマップは作成者のアカウントに紐づきます。作成した担当者が異動や退職をしたときに、その地図をどう引き継ぐのかをあらかじめ決めておかないと、顧客リストごと取り出せなくなる事態が起こりかねません。

これら4つに共通しているのは、Googleマイマップが「作って見るための地図」であって、「現場が書き込んで運用していくもの」ではないという点です。顧客の分布を一度把握したい、という目的であれば十分に機能しますが、日々の営業活動の記録を積み重ねていく設計にはなっていない点には注意が必要です。

関連記事:
【外回り・訪問営業を効率化】営業管理におすすめのツール・アプリ10選!利用料や使いやすさ、機能の充実度など徹底比較

営業用の地図に必要な4つの条件

営業で地図を使い続けるには、現場担当者がその場で入力できること・訪問活動の履歴が残ること・顧客情報と簡単に紐づくこと・情報が組織の資産として残ることの4つが必要になります。

では、自社の目的がGoogkeマイマップの範囲に収まるかどうかを確かめてみましょう。

条件

確認する質問

Googleマイマップで満たせるか

現場がその場で入力できる

訪問直後にスマホから記録を残せるか

満たせない(閲覧のみ)

訪問の履歴が残る

誰がいつ行ったかを時系列で追えるか

満たせない

顧客情報と紐づく

ピンから商談の経緯を引き出せるか

一部(手入力のメモまで)

組織の資産として残る

担当者が代わっても引き継げるか

条件つき(アカウント管理が必要)

 上記の4つとも不要であれば、Googleマイマップで十分運用が可能だと思います。 顧客の分布を把握したい、エリアの偏りを確認したい、という目的は無料の範囲で満たすことができます。

ただし1つでも必要であれば、別の仕組みを検討する必要もあります。特にこれから継続的に顧客情報を蓄積していきたい、日報や活動記録も兼ねたいと考えている場合にはGoogleマイマップでは仕様上対応ができません。ここは工夫や運用でカバーできる部分ではないため、最初に確認しておくことをおすすめします。

関連ページ:
営業日報とは?記載項目・例文と形骸化させない運用の完全ガイド

営業組織で活用できる地図ベースの営業支援アプリ「Furoshiki」

外回りや訪問営業が主体となっている営業組織において有用なのが地図ベースの営業支援アプリです。これはつまりGoogleマップのように顧客を地図上にピンを立てて可視化しながら、かつ訪問記録や顧客情報を蓄積することができるツールです。

現場で使うことを想定してスマホアプリでの利用が前提となっていることが多く、操作画面がわかりやすいため、現場担当者にとっても業務効率化や導入メリットを感じてもらいやすく、継続的な運用が可能になります。管理者にとっても担当者が入力した情報がリアルタイムで共有され、進捗状況や活動状況の管理、目標管理を行うことができます。

では、実際の画面ではどう見えるのでしょうか。地図ベースの営業支援アプリFuroshikiの画面で、具体的に確認していきます。

顧客を色分けしてマッピング

顧客情報を、地図上にピンとして立てることができます。タグを自由に作れるため、顧客の属性などによってピンの色で分けてみることができます。またその他蓄積された情報によって絞り込みを行うこともできるため、Googleマップよりさらに柔軟に状況に応じてピンの表示をさせることができます。

また「○日以上未訪問」などの条件で自動抽出することも可能です、地図上でピンの色・種類によって対応状況が一目で把握でき、効率的な訪問計画を立てて行動することができるようになります。

訪問記録は現場で入力完結

入力はすべてスマホで完結させることができます。訪問直後の記憶が新鮮な状態で活動記録を残すことができるため、会話した時に出てきた言葉など細かい情報を漏れなく記録することができます。入力内容を選択肢から選ぶ形式や自由記述を組み合わせ、現場担当者にとって負荷の少ない運用を実現することができます。また訪問するたびに記録を重ねることができるため、一つの顧客に対して時系列での状況も残るようになります。

選択肢は自社で定義できるため、自社の営業活動に合わせて情報を残すことができます。

必要な顧客情報を蓄積

立てたピンには、会社名だけでなく担当者名、電話番号、自由記述のメモ、写真を残すことができます。ただ活動記録をその都度残すだけではなく、自社の効果的な営業のために確認すべき項目を持たせていくことができます。予算、検討タイミング、決裁者、競合の接触状況など必要な入力欄を作ることで、営業担当者に意識づけを行い、効果的な営業活動を後押しすることができます。

もちろんこれらの顧客情報でもピンの絞り込みを行うことができるため、マネージャーの方にとっては、どこにフォローに入るべきかなどを判断しやすくなります。

>> 訪問営業に特化したマップアプリFuroshiki(フロシキ)について詳しく知る

まとめ

Googleマップおよびマイマップは、顧客の分布を地図で把握するという目的に対しては、無料で十分に応えてくれるツールです。顧客リストさえあれば、インポートと列の割り当てだけでピンが立ち、データ列別のスタイルを使えば色分けも自動で終わります。

一方で、営業組織で利用する場合にはあらかじめ目的を整理しておくことが重要です。営業組織にとって重要な訪問記録や顧客情報の蓄積、そして管理をしたい場合にはGoogleマップだけでは完結できないため、Googleマップとエクセルなどのツールを併用するか、地図ベースの営業支援アプリの導入を検討する必要があります。

Furoshikiは、訪問先を地図上のピンとして立てることができ、現場担当者がスマホからその場で訪問記録を残せる地図ベースの営業支援アプリです。

Googleマップマイマップで試してみて手応えがあった方ほど、次の段階として比較しやすい仕組みになっています。導入事例や機能の詳細は、ぜひ資料にてご確認ください。

よくある質問

Googleマップで顧客管理はできますか。

Googleマップのマイマップでは、顧客の住所をピンで表示し、色分けや共有ができます。ただし訪問履歴を記録する機能はないため、顧客管理そのものには向きません。

マイマップは何件までピンを立てられますか。

マイマップは1レイヤあたり2,000件、1地図あたり10レイヤまでで、合計は10,000件です。1回のインポートで読み込めるのは2,000行までです。

マイマップはスマホで編集できますか。

スマートフォンのGoogleマップアプリでは、マイマップの閲覧はできますが編集はできません。作成と編集はブラウザ版、つまりパソコンでの操作が前提になっています。

顧客リストから地図にマッピングするにはどうすればよいですか。

住所の列を含む表計算ファイルを用意し、マイマップでインポートしてから、位置の決定に使う列として住所の列を割り当てます。あわせてピンに表示する名前として会社名の列を指定すると、地図上で区別しやすくなります。ピンが立たない場合は住所の書き方が原因であることが多いため、都道府県から順に書き、建物名や部屋番号を外して再度読み込ませてみてください。形式はエクセル、CSV、Googleスプレッドシートのいずれでも対応しています。

マイマップと営業支援アプリの違いは何ですか。

設計の前提が違います。マイマップは作成した地図を見るための仕組みで、編集はパソコンからに限られ、訪問の履歴を時系列で持つ設計にはなっていません。営業支援アプリは現場の担当者がスマートフォンから入力することを前提としており、訪問の記録がピンに積み上がっていきます。顧客の分布を一度把握したいという目的であればマイマップで足りますが、日々の活動を記録して次の行動を決める材料にしたい場合は、営業支援アプリのほうが適しています。

山﨑 祐輝

全国に販売網を持つ商社の営業組織で、大手CRM/SFAツールの導入を経験。既存の営業支援ツールが外回り営業の現場に最適化されていないという課題をきっかけに、株式会社DonDotを創業。外回り営業向けアプリ「Furoshiki(フロシキ)」を企画・開発している。プロパンブタンニュースやリフォーム産業新聞などの専門メディアにも取り上げられている。

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